IT業界で転職を考えている方の中には「どこでも転職できるだろう」と思っている方もいるのではないでしょうか。
IT業界は人材不足のため、求人自体は豊富ですが自分の希望に合った転職先を見つけるのは難しいとされています。
そこで、今回は「転職がうまくいくコツ3選」「転職をしてはいけない職場」についてご紹介していきます。
転職が成功するコツ 3選
転職をすると決めていても「何を気をつければいいのか」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
転職をする際には、主に「タイミング・スキルアップ・キャリアチェンジの有無」を重視することで、転職を成功させることができます。
転職をするタイミングは年末・半期末
経済産業省の発表では、2030年に最大79万人の人材が不足すると言われているほど、IT業界は常に人材不足となっています。
そのため、IT関連の求人は豊富にありますが、転職をするタイミングを間違えてしまうと失敗してしまう可能性があるのです。
一般的に、求人が増えるタイミングは、2月〜3月の年末度と9月〜10月の半期末です。
このタイミングに転職先を探すことで、自分が希望する条件に合う求人が見つかりやすくなります。
ただ、外資系企業の場合は1月に会計開始を行なっていることが多いため、12月に人材募集をかけているところがあります。
このように、気になる企業の情報収集を行うことで、少しでも自分の希望通りの転職先を見つけることができます。
スキルアップを重要視する
エンジニアなど、キャリアアップを目指している方が転職する場合は「企業がどれだけ支援をしてくれるのか」が重要です。
勉強会などの費用やスキルアップに適した評価などを行なっていない企業に転職をしてしまうと、スキルの幅を広げても企業に活かすことができません。
将来的に「エンジニアとして教える側に回りたい」と思っている方は、勉強会や講演会などの支援がある企業を選ぶようにしましょう。
キャリアチェンジは「スキル」を生かす
キャリアチェンジで転職を考えている方は、これまでの経験を生かすことで転職がうまくいきます。
同じエンジニアの分野でもプログラミング言語やツール・作業環境は、ジャンルによって違ってきます。
例えば、テストエンジニアの方が開発エンジニアへキャリアチェンジすることで「バグ・不具合が少ない開発」を行うことが可能です。
しかし、キャリアチェンジに失敗してしまうと、未経験のエンジニアと同じラインとして扱われてしまいます。
そのため「任せられる仕事が少ない」「収入が減ってしまう」などの問題点が浮上してくるのです。
キャリアチェンジで転職を考えている方は、すぐに即戦力となれるように共通点を見つけながら求人を探すことがおすすめです。
転職をしてはいけない職場とは?
IT業界は人材不足のため「どこの会社も待遇がいい」と思っている方がいます。
しかし、実際に蓋を開けてみると
- 残業が異常に多い
- 安定しない
- スキルアップできない
このような求人もあるのです。
そこで、ここからは「転職をしてはいけない職場」についてご紹介していきます。
勤務先が「プロジェクト先による」はNG
IT関連で求人を探していると「プロジェクト先による」という単語がよく使われています。
この「プロジェクト先による」は、客先常駐型エンジニアのことを指しています。
客先常駐型エンジニアには、以下のような特徴があります。
【客先常駐型エンジニアの特徴】
- 契約期間が切れれば、勤務先が変更
- 収入は「月単価」に依存する
- 勤務する時間帯がバラバラ
このように、新しいプリジェクトにチャレンジしたい方などにとってはいい条件ですが、「安定したい」「固定した収入が欲しい」ことが転職条件に入っている方には不向きとなるのが客先常駐型エンジニアです。
企業によって自分の希望を通すことも可能ですが、リスクが伴う働き方と言えるでしょう。
「みなし残業」の企業はNG
みなし残業とは、「基本給+みなし残業代」が支払われる形態で、実際に働かなくても給料が支払われます。
ここだけ切り取ると働きやすい企業と思われがちですが、みなし残業を含んでいる企業の多くは「基本給が安い」「業務量が異常に多い」「残業すると時給換算が下がる」などのデメリットが多いのです。
基本給が低くなってしまうと、いくら働いても月給の総額が低くなります。
また、残業をしたとしても基本給を時給換算して支払われるため、一向に給料が作業と見合うことがありません。
さらに、みなし残業が設定されている企業の多くは「必ず残業がある」という状況を想定しています。
そのため、時間内に終わらない業務量や激務の可能性が非常に高いのです。
働き方改革が主流となっているため「そこまで酷くないだろう」と転職をしてしまう方がいますが、完全に無くなったわけではありません。
求人先に疑問を持った際には、口コミ・社員の声などを聞くことで少しでも不安をなくして転職するようにしましょう。
まとめ
今回は「転職がうまくいくコツ3選」「転職をしてはいけない職場」についてご紹介しました。
転職をする際には
- スキルアップ支援はあるのか
- 残業や基本給はおかしくないか
- 自分が働きたい形態と合っているか
上記の3つのことを中心に考えることで、後悔しない転職を行うことができます。
「IT業界で転職をしたい」という方は、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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