サイトの集客において、検索エンジンで多くのユーザーに見つけてもらうための対策をSEOといいます。
アクセスを集めるために、多くのユーザーが検索しているキーワードを見つけ出し、そのキーワードで上位表示ができればベストです。
しかし、競合が多いと上位表示も難しい場合が多く、せっかくユーザーが検索してくれるキーワードであっても、集客につながらない可能性があります。
また、競合が少ないキーワードで上位表示ができたとしても、ユーザーが少なければアクセスを増やすことはできません。
このように、SEOでは狙っていくキーワードが非常に重要な鍵になっています。
では、SEOの対策キーワードはどのようなキーワードが良いのでしょうか。
最適なキーワードはどうやって選べば良いのでしょうか。
これからSEO対策を行う方向けに、キーワードの選び方をご紹介します。
SEOの対策キーワード決定までの手順
SEOの対策キーワードは、ページごとに選ぶ必要があります。
サイト全体のテーマを軸に考え、テーマにあわせてページごとの対策キーワードを決定していきます。
SEO対策をするページのテーマを決める
キーワードを選ぶためには、そのページがどのようなテーマのページになるかを決めなければいけません。
どんなテーマを設定するのかによって、記事の内容や目的が変わってくるため、雑にテーマを決めてしまうと内容が薄くなったり、ユーザーの期待に応えれないコンテンツとなってしまう可能性があります。
テーマを決めるためのポイントは次のようになります。
- 自分の興味のあるテーマを選ぶ
- ユーザーに需要のあるテーマを選ぶ
- 競合の少ないテーマを選ぶ
- 記事の目的からテーマを選ぶ
自分の興味のあるテーマを選ぶ
自分の興味のあるテーマを選ぶことで、よりユーザーに寄り添った記事を書くことができます。
自分と同じ分野に興味のあるユーザーの悩みに共感できたり、本質的なニーズに気づくことができるため、より質の高いコンテンツを作ることができます。
また、記事を作成するにはある程度のリサーチが必要となってくるため、モチベーションを低下させることなく記事を書くことができます。
ユーザーに需要のあるテーマを選ぶ
ユーザーに需要のあるテーマを選ぶことも重要です。
例えば、自分の興味のあるテーマを決めたとしても、とてもニッチな分野で全くアクセスが集まらない場合、アクセスの母数自体が少なくなってしまいます。
そのため、普遍的な需要のあるテーマを選んだり、これから流行りそうな分野に関するテーマを選ぶといったことも大切です。
競合の少ないテーマを選ぶ
とても人気の高いテーマを選ぶと、大手や個人がすでに参入している可能性があります。そのため、全くアクセスが集まらないわけではありませんが、同じテーマの記事が多い分その中に自分達の記事が埋もれてしまう可能性があります。
きちんとリサーチを行うことで、どのテーマなら勝負できるのかを見極める必要性があります。
記事の目的からテーマを選ぶ
記事を作成する目的はそれぞれです。
例えば、自社サイト内のブログに掲載するための記事を作成する場合には、自社のサービスに関連するテーマや、自社の顧客によく聞かれる質問などからテーマを選んでも良いでしょう。
テーマに沿った軸キーワードを見つける
ページのテーマが決まったら、SEO対策を行うためにページの軸となるキーワードを見つけていきます。軸キーワードは、テーマに一番関連の近いキーワードです。
例えば「Webマーケティング」に関するテーマだった場合には、次のようなキーワードが軸となるものとして挙げられます。
- SEO
- リスティング広告
- アフィリエイト広告
- Webサイト運用
このように、選んだテーマに関連するキーワードを洗い出していき、その中からユーザーが検索しそうなキーワードを軸キーワードにすると良いでしょう。
軸キーワードを調査する
軸キーワードを決めたらさらに深掘りして、実際に上位表示を狙うキーワードへ落とし込んでいく必要があります。
ユーザーは、検索をする時に複数のキーワード(サジェストキーワード)を入れて検索をしています。
例えば、上記で決定した軸となるキーワードが「SEO」だった場合には、次のようなキーワードが候補として挙げられます。
- 「SEO 対策」
- 「SEO キーワード」
- 「SEO 内部リンク」
- 「SEO タグ」
- 「SEO 被リンク」
このように、軸キーワードと一緒に検索されそうなサジェストキーワードを調査していくことで、上位表示が狙いやすく、ユーザーも集まるキーワード候補を集めていきます。
サジェストキーワードの調べ方
サジェストキーワードは、ツールを利用して簡単に調べることができます。よく使用されるツールには「ラッコキーワード」があります。
ラッコキーワードは、軸となるキーワードを入力するだけで関連するサジェストキーワード一覧を表示してくれます。無料で使うことができるので軸キーワードを調査する際に使ってみてください。
調査したキーワードから絞り込む
SEOでは、1ページに対して設定する対策キーワードは1つです。
複数のキーワードを設定してしまうと、ページ内容や情報が多くなり、まとまりがないページになりかねません。そのため、候補になりそうなキーワードを複数集めたら、その中から1つのキーワードに絞り込む必要があります。
候補キーワードの絞り込みを行う上で重要になるのは、キーワードの「検索ボリューム」です。検索ボリュームとは、そのキーワードが1ヶ月間で検索される回数を数値化したもので、実際のデータをもとにして割り出されています。
検索ボリュームは、Googleが提供している広告ツールの機能の1つである「キーワードプランナー」で確認が可能です。
広告を掲載しなくても登録は無料でできるため、登録をして候補キーワードの検索ボリュームを比較してみましょう。
SEO対策キーワードの決定
こうして比較した候補キーワードの中で、狙いたい規模感のキーワードを選別していき、最終的に1つへ絞ることで対策キーワードが決定します。
検索ボリュームの数値が大きいと競合も多く難易度は高いですが、ユーザーも集まりやすいキーワードです。
一方、数値が小さければ競合は少なく上位表示の可能性は高くなりますが、ユーザー自体が少ないため、集客につながらない場合もあります。
キーワードを決定する時は、狙いたい難易度にあわせたキーワードを選ぶようにしましょう。
SEOの対策キーワードを決めるコツ
ページにあった難易度の対策キーワードを決めるためには、さまざまなツールを駆使して、情報を集める必要があります。
SEOで最適なキーワードを決めるためにはいくつかコツがあります。
- さまざまなツールを活用する
- 検索ボリュームを意識する
- 1つの記事で対策するキーワードを1つに絞る
- 競合の情報を活用する
- 検索意図を読み取る
さまざまなツールを活用する
さまざまなツールを活用することにより、データに基づいて最適なキーワードを選ぶことができます。
例えば、軸となるキーワードを調査するには「ラッコキーワード」を使用したり、キーワードの検索ボリュームを調査する際には「Google キーワードプランナー」を使用したりすることで、実際のデータに基づく結果からキーワードを選ぶことができます。
このように、ユーザーの目線に立ってキーワードを選ぶのも大切ですが、ツールを活用することでより的確な情報を集めることができます。
検索ボリュームを意識する
キーワードを決定するにあたって、検索ボリュームを意識することはとても重要です。
検索ボリュームが大きいキーワードは、多くのユーザーに検索されているキーワードということになります。しかし、そういった人気のあるキーワードは競合が多いため避ける必要があります。
最適な検索ボリュームのキーワードを選ぶことで競合を避けつつ、ユーザーのアクセスを獲得することができます。
1つの記事で対策するキーワードを1つに絞る
1つの記事で複数のキーワードに対応しようとすると、記事の内容に統一感がなくなり、内容の薄いコンテンツとなってしまう可能性があります。
ユーザーは何かしら目的を持って検索をしているため、特定のキーワードに絞った上でより濃い情報を提供することが重要となります。また、複数のキーワードに対応しようとすると、決めたキーワードが検索に引っ掛からなくなってしまう可能性もあります。
競合の情報を活用する
決めたキーワードで検索した際に表示される競合の情報を活用することもポイントです。
すでにそのキーワードで上位表示されているサイトというのは、ユーザーが求めている情報が提供されており、高い評価を獲得していると言えます。
そのため、どのような内容が記載されているのか、どのようなキーワードを使って記事を作成しているのかなど、成果が出ている理由を分析することでそれらの情報を利用することができます。
検索意図を読み取る
ユーザーが検索する時は、何か目的をもって検索をする場合がほとんどです。
それぞれ状況によって変わりますが、検索キーワードのほとんどは、4つの行動パターンによって分類できます。
- 知りたい
- 行きたい
- やりたい
- 買いたい
例えば、「SEO」というキーワードは、その言葉の意味を知りたいから検索するという「知りたい」に該当するキーワードです。
しかし、「SEO やり方」というキーワードは、SEOをサイトで行いたいと思っている「やりたい」に該当します。
このように、キーワードから読み取れるユーザーの検索意図を読み取り、ページ内容が意図にあっているかを確かめましょう。
対策キーワードの選び方のまとめ
SEOにとって重要な対策キーワードですが、選ぶためには想定だけでなく実際のユーザーの行動についても知る必要があります。
情報を集めるためのツールは無料で提供されているものが多いため、ツールを活用しながら調査を行うことで、より対策キーワードは選びやすくなります。
SEOで集客を行うために、まずはそのページに最適な対策キーワードを選ぶことから始めてみましょう。
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