Webディレクターはプロジェクトの進行管理やチームマネジメント、クライアント管理といった多くの業務をこなす職業ではありますが、その分とてもやりがいのある仕事です。
さらに、近年の新型コロナウイルスの影響もあり、テレワークで働ける職業の1つでもあります。
そんなWebディレクターですが、「そもそも未経験からなれるの?」「どうしたらWebディレクターとして働けるの?」「何のスキルが必要なの?」といった疑問を持っている人も多いはずです。
そこで本記事では、Webディレクターとしての基礎知識や必要なスキル、未経験からでもWebディレクターになるための方法などについて解説します。
Webディレクターとは
Webディレクターとは、Webサイトの設計から制作・運用までの一連の流れを統括する責任者のことです。
Webサイトを制作する場合、エンジニアやデザイナーなどと協力して制作するのですが、お互いに認識の相違がないよう、クライアントから自社の要望や課題を聞いてデザイナーやエンジニアに共有します。
その後、クライアントが定めた納期までに滞りなく納品するのが、Webディレクターの主な役割です。
Webディレクターはイレギュラーな対応を求められることも多く、そんなときでもいかに冷静かつ迅速に対処できるのかが、Webディレクターとしての腕の見せどころといえるでしょう。
Webディレクターに求められるスキル
Webディレクターにはさまざまなスキルが求められます。
ディレクションスキル
Webディレクターはプロジェクトを成功させるために、チーム全体の指揮や業務管理を行う必要があります。
プロジェクトが遂行されるとスケジュール調整やコスト管理、メンバー業務の進捗管理といったさまざまな業務が並行して行われます。
そのため、ディレクションスキルはWebディレクターとしては必須のスキルと言えます。
コミュニケーションスキル
チームを統括し、円滑にプロジェクトを遂行するためにはコミュニケーションスキルも必須のスキルです。
クライアントの要望を見落としなくヒアリングしたり、チームメンバーが意見を出しやすい環境作りなど、相手のことを理解し、信頼されることがプロジェクト成功の鍵となります。
企画・プレゼンテーションスキル
Webディレクターはクライアントの要望を全て受け入れるわけではありません。
マーケティング調査の結果をもとに企画を提案し、クライアントの要望も取り入れた上で最適な業務を行うことが求められます。
また、企画内容をチームメンバーやクライアントに説明することもWebディレクターとしての業務です。
クライアントが企画に納得していなかったり、チームメンバーとの認識の齟齬(そご)があると、トラブルの原因となります。そのため、納得できるような説明ができるようにプレゼンテーションスキルを磨いておく必要があります。
情報収集スキル
世の中のトレンドは日々新しいものに入れ替わっていきます。
Webデザインやエンジニアが使用するツール、画像や動画なども進化していく中で、古いトレンドで戦っていては効率がよくありません。
日常的にインターネットやセミナーなどで最新の情報を取り入れておくことで、よりクライアントの要望に広く答えることができます。
Webディレクターに求められる知識
Webディレクターに求められる知識には次のようなものがあります。
Webデザインに関する知識
Webサイトの仕様に沿ってワイヤーフレームを作成することも、Webディレクターの業務の1つです。
ワイヤーフレームとは、Webサイトなどのページレイアウトの設計図のことです。何を、どこに、どのように配置するかを決定し、Webサイトの構成案を共有します。
詳細なデザインなどはWebデザイナーなどが担当することもありますが、基礎的な知識を身につけておくと良いでしょう。
プログラミングに関する知識
プログラミングに関する知識を持っていると、フロントエンジニアやバックエンドエンジニアに指示を出す際にスムーズにやりとりすることができます。
必須の知識ではありませんが、多少の知識を勉強して身につけることで、Webディレクターとしてとても役に立つ知識です。
マーケティングに関する知識
マーケティングに関する知識も同様に、持っているととても役に立ちます。
ウェブ解析士やWebアナリスト検定といったWebマーケティングに関する資格などもあるため、一度勉強して見るのも良いかもしれません。
未経験からでもWebディレクターは可能
Webディレクターは資格が必要なわけではありません。
そのため、未経験であってもWebディレクターになることは十分可能です。
しかし、前項でも述べたようにWebディレクターはクライアントからの課題をヒアリングしたり円滑に業務が進むようにスケジュールを調整したりするなど、決して簡単な仕事ではありません。
また、納期がギリギリの場合には自らが業務を率先して行う必要もあるので、プログラミングやデザインに関する知識やスキルも必須です。
未経験からWebディレクターになるための3つの方法
未経験からWebディレクターになるための方法は以下の3つです。
- 配置転換をお願いする
- スキルや知識を身につけて転職する
- 独立する
順番に解説します。
1.配置転換をお願いする
エンジニアやデザイナーのようなWebディレクターに関わりのある仕事を行っているのであれば、上司に配置転換をお願いしてみましょう。
エンジニアやデザイナーとして働いている人がWebディレクターになること自体は珍しくありません。
むしろ、今までプログラミングやデザインに精通しているので、これまでの知識やスキルを最大限に発揮できます。
しかし、Webディレクターと関わりのある職種だとしても業務内容が全く異なるので、まずはアシスタントディレクターとして業務に携わることがほとんどです。
2.スキルや知識を身につけて転職する
これまでWeb業界で働いたことがないのであれば、まずはWebに関するスキルや知識を身につけてから、最終的には転職を目指しましょう。
最近では、書籍やYouTubeなどで簡単に学習できるようになっているので、ある程度のスキルや知識を身につけるのであれば、独学可能です。
しかし、Webディレクターが行う業務は非常に幅広く、聞き慣れない単語も多く出てくるので、途中で挫折してしまう人も少なくありません。
また、独学では分からないことがあっても誰かに相談できなかったり、実践的なスキルを身につけられなかったりします。
そのため、独学が難しいと感じたらスクールやメンターに依頼するのがおすすめです。
3.独立する
最近では、フリーランスとして独立する人も増えてきています。
Webディレクターは必須の資格もなく、未経験でも雇用してくれる企業も多いので、これまでWeb業界で働いてきたのであれば、思い切って独立するのも一つの手段です。
独立する上で一番大変なのが案件の獲得。
一般的に案件を獲得する方法としては以下の4つです。
- クラウドソーシングサイト
- SNS
- フリーランスエージェント
- 友人からの紹介
上記のなかでも一番おすすめなのがフリーランスエージェントです。
フリーランスエージェントは、専属の担当者が自分のスキルに合った案件を紹介してくれます。
非公開求人も多く、高単価な案件が多いのも特徴です。
また、福利厚生サービスも充実しているエージェントもあります。
フリーランスエージェントも数多くあるので、自分に合ったエージェントを利用しましょう。
まとめ|未経験からでもWebディレクターは目指せる
本記事では、Webディレクターについての基礎知識や未経験からでもWebディレクターになるための方法などについて解説しました。
Web業界の規模は拡大傾向にあるので、今後もWebディレクターの将来性に期待できます。
Webディレクターは未経験からでも十分に目指せる職種なので、Web業界で働きたいのであれば、本記事を参考にWebディレクターを目指してみましょう。
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